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★未来ある子供たちのために、今私たちにできることは何なのか。私が日々感じること、考えてやってみたことをシェアしたいと思います。

子がコロナ感染自宅療養 : 親として経験して伝えたいこと

子供達が揃って新型コロナに感染し、8月から9月にかけて、約1ヶ月間殆ど家から出られない期間がありました。経路は保育園から。保育園も臨時休園となりましたが、保育園はできる対策はしてくれていたし、来る時が来た、という感じ。幸い長男は無症状、長女もごく軽症であっという間に回復。親はワクチンのおかげか感染せずで、我が家のコロナ騒動は1ヶ月で無事収束しました。

首都圏の感染拡大は収まってきているとは言え、国民の100人に1人以上がこれまでに感染し、いつ誰が罹患してもおかしくない状況は続くと思われます。同じように働きながら子育てをする皆さんに、伝えたいことが沢山あるので、ブログに書き残すことにしました。

コロナこんな症状だよ、みんな気をつけて。という情報はいくらでも探せばネット上にあります。でも、子供が濃厚接触者になったら?子供の自宅療養ってどんなもの?何が起こる?という情報はあまりない。ここではそれを伝えたいと思います。

気負わず、怖がりすぎず、とはいえ心の準備は必要。その一助としていただければと思います。

横浜市での経験です。自治体により多少異なるかもしれません。

 

① 一番最初にやってくるのは、色々なところへの連絡と調整の波

濃厚接触者と分かった時点で、濃厚接触のあった日から2週間外に出られません。子供達の習い事や予定は全てキャンセル。濃厚接触のあった日以降に子が接触した方にも連絡。子供がずっと家にいることになりますので、自分の仕事のやりくりも必要ですし、保育園とのやりとりも発生します。当然サポーターさんやお爺ちゃんお婆ちゃんを頼ることもできない。この波がとにかく嵐のよう。子供は家にいるし、丸二日くらいは電話とメールとLINEに追い回されて仕事なんてできない!と叫びたくなる。正直、我が子が発症したらどうしようなんて心配してる暇はないです。心配する暇がないのはある意味良いことかもしれませんが。

 

横浜市は症状のない濃厚接触者のPCR検査は任意(2021/08時点)。そして陰性でもなんの効力もない。

公費でやってくれるPCR検査はどこもいっぱいで電話は繋がりませんし、繋がっても1週間先まで予約がいっぱいだったりします。予約する労力のこと思えば、自費で民間のPCR検査(保健所と連携しているもの)を申し込むのも一つの手だと思います。でも、PCR陰性でも濃厚接触者が家から出られない状況は変わらず、気持ち的に少しホッとするだけ。要否はよく考えた方が良いと思います。無症状でも受検して陽性の場合は③に行きます。

 

③子の感染が確認されると、第二の波到来

検査を受けた病院からの結果連絡が来て陽性なら保健所とのやり取りが発生します。子の濃厚接触者に該当する人がいないか(発症日の3日前から)保健所から聞き取りがあり、該当者がいた場合は連絡をしなくてはなりません。今度は親が濃厚接触者。職場への連絡、色々な予定のキャンセルとまた連絡に追われます。親は子の自宅療養終了日から2週間が濃厚接触者としての健康観察期間。その間原則外に出られない、ということは、買い物にも出られません。そうなったらどうするのか、余裕があるうちに考えておくと良いと思います。

ちなみに横浜市は、保健所からの連絡時に、日用品と食品の無料宅配を希望するか聞かれました。子供が4、5歳になればそれでも良いかもしれないですね。でもウチには2歳前の幼児がいるし、申し込んでも自身の買い物が全くなくなる訳ではないだろうし、横浜市の場合は、冷凍のお弁当が数日分届くと聞いて、そんなに冷凍庫にスペースもないし、と結局申し込みませんでした。

 

④ワクチンは可能なら接種すべし!

ワクチン接種が済んでいても、行政の対応は済んでいない方と区別がありません(2021/08時点)。でも、私は可能なら摂取すべしと言いたい。幼児が感染者となった時に、子供が触るところをエタノール消毒したり、子供に部屋から出ないように言ったりと家庭内で感染症対策を徹底するというのは非現実的。ワクチン接種していれば、自分はかかっても重症化はしないと安心して子供に接することができます。ワクチンは、子と親の精神衛生上、とても有効です。

 

⑤そしてなんと言ってもずーっと子供が家にいるのに仕事はあるし、外出もできない。

元気な幼児を家に閉じ込めることの無謀さ、その上家にいる親は仕事(我が家は2人ともリモートワーク可能な仕事ということもあり)で構ってくれないときの収拾のつかなさは、子育てをしている方なら想像がつくはず。親子ともストレスが溜まります。この状態は、最長で親が濃厚接触者でなくなるまで(子の発症日から2週間の自宅療養期間終了からさらに2週間=ほぼ1ヶ月)続きます。子供は自宅療養が終われば保育園登園できますが親が外出できないので送迎が出来ないという理屈です。

多くの方が第一波の緊急宣言の時に、保育園が休園になったり登園自粛になったりして経験したことの再来です。子供はDVD漬け、YouTube漬け。良いのか??と自問自答。観せたところですぐに飽きて、仕事の邪魔をしてくる。仕事は全然捗らない。私はこの状態が子供の発育に影響を及ぼすこと、そして自分自身が給料泥棒のような働き方になってしまうことを一番懸念しました。結局我が家は、夫と半日交代でシフトを組んで、それぞれが時短勤務する形で乗り切りました。そして最後の一週間は、終わったらみんなで遊びに出掛けよう!とそのプランを立てることを楽しみに、なんとか乗り切りました。

 

⑥最後に、もし自身が罹患してしまっていたら。。と思うと。。

仕事で会った人で濃厚接触者になる人は誰だ!?という追跡が発生します。今回分かったのは、マスクしてたら濃厚接触者にならない、というのはどうやら保健所の行動調査では通用しないらしい、ということ。マスクして仕事をしていても、条件によっては濃厚接触者に該当する方が出ますので、油断禁物。細かい状況まで考慮しなくてはならず、追跡はかなりの労力だったはずです。日頃からリモートワークや充分な距離を確保できる会議室を使用する、対面を避けて座るなどの対策を講じておくことは、社会全体の感染拡大を防ぐという観点だけでなく、仕事におけるリスクヘッジという観点でも重要だと思いました。